男「磨いてみると……悪くないんじゃないか、これ?」
男「よし、もうちょっと磨いてみよう……」
キュッキュッ… キュッキュッ…
男(ツボを磨くのって案外楽しいな……)
課長「なーにやってんだ! こんなミスして!」
男「すいませんすいません!」
課長「まったく……恥ずかしくないのか!」
男「恥ずかしいです……」
課長「恥ずかしいと思ってないからこんなミスをするんだよぉ!」
男(ミスしたのは悪いけど、こんなネチネチ説教することないだろうが……)
男(仕事が終わっても、まだ腹立たしさが残ってる……)
男(っと、ツボがある。これ壊したらスッキリするかな?)
男(いかんいかん! 5万で買ったツボだぞ! 壊してどうする!)
男(それより――)
男「課長のバカヤローッ! 死ねーっ!」
男「謝ってんだから、いつまでもネチネチ絡んでくるんじゃねー!」
男「だいたいてめえだってミスしてるだろうが! こないだだって……!」
男「……」
男「あー、スッとした。ツボの中に叫ぶって結構ストレス解消できるな」
男(今日もツボ磨きっと……)キュッキュッ
男「……」キュッキュッ
男「……」キュッキュッ
男「うん、今日も輝いてる」
男「だけど――」
グチャ…