グリグリいがぐり頭も、今や髪の毛は伸びて、青少年。
そんな、しんちゃんを周りの女の子たちが放っておくわけもなく、しんちゃんの周りには、女の子たちが沢山いた。
・・でも、しんちゃんは誰とも付き合わなかった。誰の告白にも、応じなかった。
あたしだけは特別だった。
だって、あたしは、かすかべ防衛隊のマドンナだもの。
しんちゃんを、誰よりも傍で見てきたんだから。
ねぇ、あたしのことを…好きだよね?しんちゃん…。
長い長い、間をおいて、しんちゃんはニッと元気よく笑った。
「………改まって、どうしたんだゾ!
オラも、ネネちゃんを好きに決まってるゾ!
なんたって、かすかべ防衛隊の仲間だもん」
え……?