幼「お布団よく干してるから気持ちいいでしょ?」バフッ
男「うん」
幼「…こうやっていっしょにお布団で寝ていると、幼稚園のお昼寝タイムを思い出す…」
幼「…ってさっきも言ったよね」
男「うん」
幼「…私たち、共通の思い出がたくさんあるんだね」
男「…そうだな」
男「……」
幼「…思い返せば、私たち、もう幼稚園に入る前からいっしょにいるんだね…」
幼「…思い出がたくさんあるわけだよ…」
幼「…はんぶんこ」
男「…うん?」
幼「なんでもはんぶんこしようって約束したの、幼稚園のときだったよね」
男「うん、覚えてる…」
男「…確か、バレンタインのチョコを分けたんだよな…最初は」
幼「…覚えててくれたんだ」
幼「そうだよ…バレンタインなの」
幼「今年もチョコ、分け合って食べようね」
男「うん、そうしよう」
幼「…あのね」
幼「はんぶんこの話に戻るけど」
幼「さっきは私の野菜食べてくれてありがとう」
幼「私、少食で好き嫌い多いから、あんまし食事って好きじゃなかったんだよ、昔は」
幼「でも今は男といっしょにいろいろ食べられるのが、おいしくて楽しいんだ」
幼「はんぶんこしてるのは食べ物だけじゃないんだよ」ニコッ
幼「しあわせもはんぶんこって感じ」
「今夜は寝かさないよっ!」男と幼馴染【後編】
